樸堂コトノハ

− 等身大の佛教 −

初雪の結晶

先日、16日、妙性寺に初雪が降りました。

雪の結晶は降るたびに違うものだと聞いたことがありますが、どんな結晶の雪だったのでしょう。

そういえば『水は答えを知っている』(江本勝著)という本に、水の結晶に関するお話がありました。

この本では「水は情報を記憶する」という観点から、音楽を聴かせた水、「ありがとう」という言葉を見せた水、世界の風景写真を見せた水…これらの水を一度凍らせた後、温度が上がって氷が溶け始めるほんの数十秒間に水の結晶ができることを実験によって証明しました。

そしてそれらの結晶は、「愛」や「感謝」、美しい音楽、風景などに応じて結晶の姿を美しく変えていくのだそうです。

私たち人間の体は、生まれた時には90%、成人で70%が水であると言われます。

ということは、私たちは絶えず周りの環境に何らかの影響を受けながら生きているわけです。

佛教に「自他不二(じたふに)」、自他…自分も他人もないという言葉がありますが、これは人間の世界に限らず、自分と、自分を取り巻くすべてのものが自分とは切っても切れない縁で結ばれていると解釈できるものだと思います。

水…という観点からいえば、私たちは絶えず外界と共鳴し合っているとも言えるのではないでしょうか。

愛や喜びに満ちた人のそばにいるだけでこちらも幸せな気分になることもありますし、悲しみに震える人のそばではやはり同じような思いになるでしょう。

そのように思いますと、私たち一人一人が「愛」や「感謝」の人となるよう努力することが、とても重要なことだと思われてなりません。

初雪の結晶